中国・アジアの工場進出情報

2019.7.15 Vol.31 No.13
産業アナライズ<自動車>
トヨタ「電動化を5年前倒し」の意図・前編
中国には引きずられない

 トヨタが車両電動化計画を従来目標よりも約5年前倒しすると発表した。純粋にバッテリーだけで走る電気自動車(BEV)の量産を来年から中国で開始するのを皮切りに全世界で10車種以上を2020年代前半にそろえ、2025年にBEVおよびFCEV(燃料電池電気自動車)の販売台数を年間100万台以上とする計画だ。これにエンジンと電動モーターを併用するハイブリッド車(HEV)および外部から充電できるプラグインハイブリッド車(PHEV)を合わせて「何らかの電動動力を持つ商品」を年間550万台販売するという。2017年12月に発表した計画では、この数字の達成は2030年だったが、5年の前倒しである。また、グループ傘下のダイハツ、スバルおよびパートナーであるスズキも交えてBEV専用の車両プラットフォームも開発する。トヨタが電動化を加速する理由はどこにあるのか――2回にわたって検証する。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved