中国・アジアの工場進出情報

2019.4.15 Vol.31 No.7
産業アナライズ<化学>
精製・石化を統合するアラブの巨人動く
サウジアラムコがSABICを傘下に組み入れ

 サウジアラムコ(サウジアラビア国営石油)がSABIC(サウジ基礎産業公社)株式の70%を買収することで3月27日に合意した。まさに世界最大の石油精製〜石油化学統合企業誕生への第一歩だ。すでに両社ともアジアや欧米で企業買収や資本参加、あるいは合弁プロジェクトへの参画などを通じてグローバル拠点を設置・構築しつつあり、一層加速させる体制を整えた。その影響は世界最大の市場であるアジアに大きく及ぶ。シェール資源を活かして復活した米国の化学業界に抗して、ケミカル・リファイナリーという解を得たアラムコがどのような世界戦略を展開していくのだろうか。
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