中国・アジアの工場進出情報

2019.3.15 Vol.31 No.5
ビジネスレポート
金属プレスのヒサダが深圳でプラスチック成形にも参入

 名古屋市内で1928年(昭和3年)に創業、90周年も終えている老舗の金属プレス業であるヒサダ(名古屋市天白区音聞山1111)では初の海外進出として2002年1月から中国広東省深圳にある日系企業専用の工場団地として知られる『テクノセンター』に進出している。このほどヒサダが中国でプラスチック成形にも参入したと聞き『テクノセンター』に久しぶりの取材に行ってきた。現在の『テクノセンター』(日技城)に進出しているのは日系の独資企業ばかり21社だが、中国でのコストの大幅上昇や米中経済戦争など環境が厳しさを増している中、おおむね経営は好調。ヒサダは日本の工場でも防衛庁向けなどに金属プレス部品製造を現在でも続け、愛知県みよし市には輸送センターを構えている。『テクノセンター』内のヒサダの中国法人は久田錦泰科技(深圳)有限公司で、日本のヒサダの久田泰(ひさだ・やすし)社長がCEO(董事長)を兼務している。同社の中国工場で働く日本人は久田社長(昭和1957年1月生)1人だけ。同氏は中国進出を決めて以来、香港に居を構えて『テクノセンター』にある中国工場を香港滞在中は毎日のように通い、営業推進のため日本、タイ、フィリピンもひんぱんに行く。「2018年はリーマンショック前の売上高に戻った」(久田社長)という。
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