中国・アジアの工場進出情報

2018.9.1 Vol.30 No.15
ビジネスレポート
第2「友好橋」建設が完成してもSEZ(経済特区)は未着工
タイ、ミャンマー間の最大国境貿易地である
メーソート・ミヤワディ

 タイ、ミャンマー間の最大国境貿易地であるタイ側メーソート(Mae Sot)、ミャンマー側ミヤワディ(Myawadi)の経済開発は両国が重視しており、国境を流れる川の上に全長760メートルの第2「友好橋」が来年にはオープンする予定。現在使われている第1「友好橋」は強度の面で大型トラックの通行ができないが、第2橋では通行可能となることなどから国境貿易に重視している関係者や日系大手を含む輸送業者の期待が膨らんでいる。しかし第2「友好橋」の橋梁自体は2017年の年初からほぼ完成しているにも関わらずまだ使われていない。また、第2「友好橋」のタイ側(メーソート側)の出口付近にSEZ(経済特区)を開発する計画について、地元で環境破壊になるとして反対運動が続いておりSEZ向けに必要な土地の収用ができていない。本来ならもう完成しているはずのSEZだが、完成後の工業団地を運営するタイ工業団地公社(IEAT:Industrial Estate Authority of Thailand)では、「(SEZの)着工時期さえ決められない現状」を筆者に説明した。
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