中国・アジアの工場進出情報
2018.8.1・15 Vol.30 No.14
ビジネスレポート
世界最大のロボット大国 中国の現状
上海でロボット展「CiROS2018」を見る
2015年までに規模で世界1の製造大国になった中国だが、2025年までに製造強国になることを目指す「中国製造2025」に取り組んでいる。ドイツが始めた製造業の高度化戦略「インダストリー4.0」の中国版と言えるもので、ロボット産業(工作機械)は「中国製造2025」で目指す重点10分野の1つに位置付けている。中国はすでに世界最大の産業用ロボット導入国になっており、これまでに世界の産業用ロボットの2割以上が中国で使用され、さらに年に数割増の勢いで導入が進んでいる。2020年をめどに産業用ロボットの従業員1万人あたりの使用台数を101台以上とする目標も掲げている。産業高度化政策のためだけでなく、労働者不足や賃金高騰などの問題を解決させる目的からも中国はロボット導入を進めざる得ないと考えており、ロボットを使ったレストランも登場している。
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