中国・アジアの工場進出情報

2018.6.15 Vol.30 No.11
ビジネスレポート
純タイ企業のCNC機メーカーCNCBRO.com社を訪問

 産業高度化を目指すタイ政府は「タイランド4.0」として法人税免除などの恩典を与えて世界からハイテク企業誘致に取り組んでいる。タイで育っていない高度技術の導入を急ぎたいと考えているが、ほとんどすべてが外資頼みであり新技術を受け入れるだけの教育を受けたタイ人のエンジニアが不足していることが「タイランド4.0」を進めるネックになっている。すでにタイに進出している世界の大手企業内では一定の技術教育が実施されていても、国として高度人材の育成に取り組んでいるケースがきわめて少ないのが現状。本来はタイ政府が中心的に力を入れるべき技術教育の分野に力を注ぐ若手のタイ人経営者がいる。純タイ企業であるバンコクのCNCBRO.com社のチャカポン(Chakapol Chandsawangbhuwana 愛称JEFF)社長だ。同社ではCNC工作機械の製造販売をメイン事業にしているが、ビジネスとしては直接の利益にはならないCNC(コンピュータ数値制御)を教える教育事業にさらに力を注ぐという
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