中国・アジアの工場進出情報

2018.5.15 Vol.30 No.9
産業アナライズ<自動車>
電動車か、ガソリン車か――
選択を人民に委ねる販売競争が始まった

 NEV(新エネルギー車)規制導入後初めての中国開催国際格式モーターショーが北京市で開催された。第15回北京国際汽車展覧会(オートチャイナ2018)では2つの会場に約1,100台の車両が展示され、そのうちの200台弱がバッテリー駆動の純電動車=EVまたは外部充電できるプラグイン・ハイブリッド車=PHEV、中国政府が認定する2タイプのNEVだった。その一方でガソリン車も健在。なかでも一大ブームになっているSUVは400台近い出品数だった。NEVも約3分の1はSUVであり、オートチャイナ2018は「SUVのショー」だったと言える。中国政府は自動車メーカーに一定割合でNEVを生産・販売するよう、地方政府も動員して指導しているが、これだけが中国の自動車政策だと考えるのは間違いだ。ガソリン車も順調に売れている。選択権は消費者である人民に委ねられているのだ。
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