中国・アジアの工場進出情報

2018.5.1 Vol.30 No.8
ビジネスレポート
タイに隣接するミャンマーのカイン(カレン)州の現状

 ベトナム中部のダナンからの「東西回廊」はラオス、タイを横断してミャンマーのモン州の州都であるモーラミャインが終点だが、タイ国境からミャンマー国内のほとんどはカイン(カレン)州内を走る。「東西回廊」がミャンマーに入る場所がタイとミャンマーの最大の国境貿易拠点であるミヤワディ(タイ側はメーソット)はカレン州にあり、そこから150キロにカレン州の州都であるパアン(Hpa-an)がある。かつて日本軍が造った泰緬(たいめん)鉄道もミャンマー国内のほとんどはカレン州内を走った。パアンは小さな落ち着いた町。筆者はこれまでにヤンゴンからタイまで陸路で何度も戻ったが、そのとき長距離バスでいつも通過したパアンをいつも深夜に通行するため街の様子を見ることができなかったが、今回はパアン中心部のホテルに泊って取材してきた。パアンには安くて小ぎれいなホテルが多く西洋人観光客の宿泊がめだつ。家族や仲間と来てホテルでのんびりしている人がほとんどで、彼らは一日中ただおしゃべりするためだけにパアンに来ている。そんなパアンが投資誘致に動き始めたと聞き、このほど現地の実態を見てきた。カレン州では女性州首相(Daw Nang Khin Htwe Myin)指導の元に投資誘致に積極的に取り組み始めている。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved