中国・アジアの工場進出情報

2018.4.15 Vol.30 No.7
産業アナライズ<化学>
動き出したアジアのエチレン新増設計画
2年以内に888万t増加/韓国の石精3社参入へ

 しばらく鳴りを潜めていたアジアのエチレン拡張計画が再び表面化してきた。今年中に中国と韓国で合わせて年産300万トンのエチレン生産能力が増加し、来年中には412万トン増加、2年後の2020年半ばまでには合計888万トンのエチレン能力が増加する。なかでも、実現性が比較的高い新増設計画14件のうち、8件が新設プロジェクトであり、そのうち3件は韓国の石油精製企業によるエチレン事業への新規参入計画だ。北米のシェール由来エチレン攻勢の陰に隠れて目立たなかった石油系エチレンの新増設計画がアジアで進捗、誘導品の豊富なナフサクラッカーが存在感を示している。
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