中国・アジアの工場進出情報

2018.3.15 Vol.30 No.5
産業アナライズ<自動車>
中国でのSUV販売
ついに1000万台を突破

 2017年の中国新車市場は全体の伸び率が3%にとどまったものの、SUV(地上高の高い多目的ワゴン)は前年比13%と大幅に伸びた。ついに年間1000万台を超えて1025万台が売れた。全新車販売の35.5%である。国内外の自動車メーカーが相次いで新型車を投入し、販売店が「売りやすいSUV」で集客した結果である。轎車(セダン/ハッチバック/クーペ系)の販売台数は前年比2.5%減となり1185万台にとどまった。2015年に全新車販売台数中の轎車シェアはSUVに押されて初めて50%を切り、ついに41%まで下落した。このままのペースでSUVが売れると、ことしは轎車とSUVの地位が逆転する。その一方で次の売れ筋として期待されているMPV(大空間型ワゴン)はいまひとつ波に乗れていない。中国市場のSUV人気はこのまましばらく続くだろうか。
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