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ビジネスレポート |
借金返済で日本に「出稼ぎ」に行ったタイ人が自前の新工場 |
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タイ東部の日系企業が多く入居する工業団地が多い地域で日本人学校もあり日本人が多く住むシーラチャで純タイ企業のJRZ PROFESSIONAL CO.,LTD.を経営するラップサデット・プーリスパッタナパーキン社長(愛称ノムさん)は元、日本への技能研修生だった。ちょうど10年前の25歳の時に起業したタイでの事業に失敗、数百万円の借金ができてそれを返済するお金を稼ぐために日本に技能研修生として3年間行き必死で働いて借金を完済、タイに戻って再びレンタカーや健康食品販売業を起業した話を1年少し前のAMR(2017年2月15日号)で紹介した。たった7年前までは無一文で日本に行って働いたノムさんは去る1月に35歳になりますますの起業家ぶりを発揮している。1年ほど前からはシーラチャ近くの工業団地に進出していた日系の建機部品工場の経営が悪化し旧知の同社のオーナーからノムさんに「このままでは死にきれないから助けて欲しい。工場が再建できたらノムさんに経営権を譲る」という口約束のもとにノムさんは自社保有していた機械やフォークリフト2台、旧知の日本人エンジニアも送り込むなどして同社の再建に取り掛かった。しかししばらくして70代の日本人オーナーの病状が悪化して日本に急遽帰国し連絡もとれなくなってしまったところに同氏の家族が突然現れてこの工場を売却してしまった。ノムさんの役員報酬は一度も支払われず現在に至っている。しかし、この日系工場の唯一のタイ人トップとして奮闘した経験を経てノムさんは自社工場を起業したい気持ちが高まり、このほど7,000平方メートルほどの土地を取得、2018年3月に工場建設に着工する。 |
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