中国・アジアの工場進出情報

2017.10.15 Vol.29 No.18
産業アナライズ<自動車>
「電気自動車」の裏側・その2
日本企業の仕事はあるか

 中国は2〜3年以内に世界最大のEV(電気自動車)市場としての地位を確立すだろう。来年から新能源車(ニューエナジービークル=NEV)普及のためのクレジット制度が始まる。さきごろ開催されたドイツのIAA(フランクフルトモーターショー)では、欧州企業の首脳陣たちが「中国への売り込み」についての意気込みを語っていた。もちろん、日本企業も中国EV市場をねらっているが、自動車メーカーではVW(ロフクスワーゲン)やダイムラー、サプライヤーではボッシュなどドイツ勢が圧倒的な優位にある。果たして日本勢は、中国のEV市場で巻き返しできるか。とくに完成車ではなく部品レベルで中国生産のEV向けの仕事を確保できるか。この1〜2年が勝負どころである。
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