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産業アナライズ<化学> |
引き締まるアジアのPX需給
5%成長も新増設は限定的/需給タイト化へ |
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ポリエステル製品の出発原料であるPX(パラキシレン)のアジア需給が引き締まっている。世界需要は2017年で4,000万トン規模へ達する見通しで、中国とインドでの旺盛な需要が牽引役となり、今後も年率5%程度の着実な成長が予想されている。一方、供給面では計画されている新増設プラントの規模が需要の増加量を下回っており、需給バランスはタイト化へ向かう見込み。早ければ2019年にも中国で大規模なプラントの新設が計画されているものの、稼働時期に関しては不透明感が大きく、同計画の立ち上げが遅れればPXの供給がショートする可能性もある。このため、PXメーカーにとっては、当面、良好な事業環境が続きそうだ。 |
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