中国・アジアの工場進出情報

2017.10.1 Vol.29 No.17
ビジネスレポート
タイ和光ペーパー タイの日系製造業向け需要を開拓

 和光製紙(高知県吾川郡いの町)のタイ工場であるタイ和光ペーパー(THAI WAKO PAPER CO.LTD.)は2014年3月に資本金1,000万バーツで設立されている。親会社である和光製紙の本社と工場は高知市郊外にある紙の町として知られる、いの町にあり、世界一薄い手すき和紙として評価されている土佐典具帖紙の産地でもある。和光製紙はこの、いの町で1966年2月17日に設立された資本金8000万円、従業員は約50人の中小企業で、各種原紙、ポケットティッシュ、クリーナーシート、ウェットティッシュ、トイレットロール、白ちりなどを製造している。タイで産業向けに生産を開始したペーパーウエスの他、紙で部品を包む保護シートのワッティングペーパーなど産業用の製造も多い。近年、赤ちゃんのお尻ふき、フェースマスクなど化粧品関係の製品製造も始めている。パルプから原紙を製造する工程から内製化しており、すぐ近くに清流で知られる仁淀川が流れているため、公害には最大限の対策を施しながら生産活動を続けている。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved