中国・アジアの工場進出情報

2017.7.15 Vol.29 No.13
産業アナライズ<自動車>
一帯一路と中国製大型車
トラックとバスを牛耳れるか

 ことしの中国は商用車販売が伸びている。乗用車は4月、5月と前年比割れが続いたが、商用車は1〜5月累計で前年同期比13.3%と高い伸びだ。乗用車減税が昨年より手薄になったとは言え、4月以降の減速感は業界内に波紋を広げつつある。一方、大型商用車メーカーは「一帯一路」政策が掲げるシルクロード復活に期待を寄せている。中国の大型トラック・バスは、昔はソ連、改革開放以降は日欧米メーカーの技術が支えてきたが、ここへ来て欧米系サプライヤー(部品供給業者)レベルでの後押しが活発化している。ある中国大型車メーカーは「大陸横断車両をねらう」と言う。別の大型車メーカーは「カザフスタンでの現地生産を計画している」と語った。大型商用車への注目度はこのまま高まるだろうか。
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