中国・アジアの工場進出情報

2017.7.1 Vol.29 No.12
ビジネスレポート
タイの金型生産が新車向け需要で回復へ
日本の金型投資に期待するタイ金型工業会(TDIA)ビロージェ会長

 タイ金型工業会(TDIA)のビロージェ(VIROJ SIRITHANASART)会長を久しぶりに単独インタビューした。ビロージェ会長は近年の数年間を他会長にバトンタッチしたが、現在を含めて計12年間TDIA会長の座にある。タイ政府が指導して2008年にタイの機械、樹脂成型などタイの12の製造業界団体による『ASIA(ALLIANCE SUPPORTING INDUSTRIES ASSOCIATION)』を結成したが、ビロージェTDIA会長はこのASIAの会長も現在兼務して業界育成を図っている。同会長によるとTDIAはとりわけタイ政府工業省の投資委員会(BOI)とBOIの部品産業育成プログラム(BUILD)、DIP(工業省工業促進局)などと密接な協力関係を維持してタイの金型産業の育成に力を注いでいる。「タイより技術レベルが圧倒的に高い日本の金型企業のタイ進出を最重要視し続けている」という。TDIAの事務所はバンコクのラマ4通りのクロントイにタイ政府工業省が保有するBSID(Bureau of Supporting Industries Development)ビル内にあり、資本金の過半数の資本をタイ側が持つ企業(49%以下が外資側)なら会員になることができる。
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