中国・アジアの工場進出情報
2017.6.15 Vol.29 No.11
産業アナライズ<自動車>
中国・吉利汽車がプロトンを買収
その思惑と世界展開構想・前編
中国の独立系(非国営)自動車メーカー・浙江省吉利汽車は、マレーシアの自動車メーカーであるプロトン(プルサハーン・オトモビル・ナシオナル)の株式49.9%を取得することを発表した。念願のアセアンに足場を築くとともに、プロトンが所有する英・ロータス・カーズの株式51%も握ることになった。ボルボ・カーズを買収した2010年以降ではもっとも大きな動きを見せた吉利汽車のねらいは海外進出だろう。かつて吉利汽車として初めてNAIAS(北米国際自動車ショー=通称デトロイト・ショー)に参加した06年に同社は「08年に米国市場に参入する」と目標を掲げたが、結局実現しなかった。吉利はすでに中央アジアやアフリカ向けの輸出を行っているが、最終目的はグローバルブランドになることだ。プロトン買収は、その目的への一歩と見るべきだ。
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