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ビジネスレポート |
ミャンマー最北のカチン州は中国一色だった |
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ミャンマー最北の州であるカチン州(Kachin State)は中国(雲南省)とインドのアッサム、ナガランド州に挟まれている。反政府のカチン独立機構(KIO)の軍事組織であるカチン独立軍(KIA)が現在も政府軍と戦闘状態にある。カチン州には治安問題があり、チークなどの高級木材や金などの資源が豊富でKIOも絡んでいることから外国人の立ち入りが厳しく制限されてきた。今回、ミッチーナで泊まったホテルのロビーでは現状で外国人が訪問できる地域、訪問禁止地域、許可を受ければ訪問できる地域という3地域に分けた大きな表を掲げていた。しかし中国人はこんな規則など完全無視しワイロを使ってどんどん禁止地域に出かけている。カチン人が「カチンで森に煙が立つ場所に行けばそこに必ず中国人がいる」と言っていた。国境では200万から300万チャット(20〜30万円)で偽のミャンマー国民証を出す違法ビジネスもあり、違法入国して禁止地域に入って捕まった中国人は中国大使館経由で中国に強制送還されている。ダムなどの建設現場の石をそのまま大型トラックに載せ中国側に運んでいるといった話もあちこちで聞かされたから満更作り話ではなさそうだ。中国に持ち帰った石を分析して希少金属が検出されれば情報が高く売れるという。ミャンマー第2の都市であるマンダレーも同じだが、カチン州の州都ミッチーナでも街の中心部の住宅、ホテルなどが中国人に買占められてきた。中国人客しかいない私のホテルでも、テレビのスイッチを入れると中国のCCTVの13チャンネルだけが映る。果物、野菜などは合法的に中国に輸出されているが、中国人に農地として(闇で)貸した土地の借用期限が来た農地にカチン人が果実を植えたところ実が実らないのは悪質な農薬を使ったからだと考えられている。中国人の評判がすこぶる悪い。 |
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