中国・アジアの工場進出情報
2017.5.15 Vol.29 No.9
産業アナライズ<自動車>
オート上海2017より・その2
SUV過密化は吉と出るか
中国ではいま、SUVが飛ぶように売れている。SUVとはスポーツ・ユーティリティ・ビークルの略であり、その外観上の特徴は地面から車室床までの「地上高」が高いことだ。オフロード(不整地)を走行してもクルマの腹をこすることがない。もともとはトラック用の丈夫なラダー(ハシゴ型)フレームの上に多目的に使える大きなキャビン(車室)を載せたものだったが、トヨタが93年にフレーム式ではない通常の乗用車と同じモノコック構造の「RAV4」を発売して以降はこの方式が徐々に増えていった。現在ではフォード「エクスプローラー」のような本格的なオフロードSUVもモノコックボディが主流である。中国では、国営メーカーよりも独立系(非国営)自動車メーカーがSUVの品揃えには熱心であり、車名別年間SUV販売台数のトップ5はすべて中国独立系のモデルである。今回のオート上海でも数多くのニューモデルが披露された。このカテゴリーは商品の過密化が著しい。
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