中国・アジアの工場進出情報

2017.4.15 Vol.29 No.7
産業アナライズ<化学>
内需安定成長の台湾・石化産業
オレフィン需要が過去最高/合樹生産・輸出も増加

 台湾の石油化学産業が内需を中心に安定成長しつつある。2016年の石化製品需給状況を見ると、基礎原料であるオレフィンでは若干の増減があったが、汎用樹脂はPS(ポリスチレン)を除いて増産が続いており、輸出も健闘している。ここ数年の推移では、設備停止があったにもかかわらずエチレンが3年連続で420万トン前後、プロピレンが4年連続で300数十万トン、ブタジエンも4年連続で55万トン以上の生産を保持しており、ポリオレフィンや合成ゴム向けの内需も堅調だ。合成繊維原料も調整期を終え、立ち直りつつある。1年間を振り返ってみた。
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