中国・アジアの工場進出情報
2017.4.1 Vol.29 No.6
産業アナライズ<自動車>
沸騰!アジアSUV市場・前編
様変わりした欧米勢の商品企画
世界じゅうでSUVが売れている。米国でスポーツ・ユーティリティ・ビークルと名付けられたこのカテゴリーは、元をたどると米陸軍が第2次大戦中に大量使用したジープである。地上高が高く、タイヤが大きく、不整地を走れることが特徴だった。ジープは幌屋根だったが、これを鉄製のキャビン(車室)で覆い、キャンプ道具やサーフボードを運べるレジャー用途の自動車に仕立てたのが脱軍用車をねらった商品企画だった。SUVはベトナム戦争後の80年代初頭の米国で徐々に頭角を現し、91年の湾岸戦争後に急増した。そしてSUVブームは世界に飛び火する。2015年の世界自動車販売台数は約8800万台であり、そのうち25%をSUVが占めた。過去最高である。昨年は推計9300万台のうち28%強がSUVと推定される。ことしも含めた今後3〜4年の予測でもSUVは増加が見込まれている。SUV販売競争は激しさを増している。その現場を取材した。
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