中国・アジアの工場進出情報

2017.3.1 Vol.29 No.4
ビジネスレポート
中国製に負けずに第3工場も建設するプロッシュ・サイゴン

 ベトナムのホーチミン中心部から38キロ、ビンズオン(BINH DUONG)省の「南タンウイン」(NAM TAN UYEN)工業団地に純日系企業であるプロッシュ・サイゴン(PROSH SAIGON)があり線材陳列什器を中心に製造している。2001年11月に投資ライセンスを得て会社を設立、日本のスーパーやホームセンターで広く使われる商品陳列用の各種「フック」の生産を開始した。翌02年4月にホーチミン郊外のドンアン(DONG AN)工業団地の500平方メートルのレンタル工場で生産を開始したが05年には同工業団地内の1,110平方メートルのより広いレンタル工場に移転した。受注が拡大したことからめっきも内製化したいと考えたがドンアン工業団地がめっき業を認可しないことから「南タンウイン」に自社工場を建設、07年9月に現工場を稼動させた。現工場の敷地は8,200平方メートルあり、当初の工場スペースは1,500 平方メートルだったが、2013年9月にさらに1,500平方メートルの工場を隣に完成させた。プロッシュ・サイゴンで初代社長を務める坪田光一(つぼた・こういち)社長によると、「2013年に工場スペースが倍になりましたが、この数年で受注も数倍に増えました。そこですでに工場が手狭になってきており、来年か再来年には工場スペースが1,500から2,000平方メートルの第3工場建設を検討しています」という。プロッシュ・サイゴンは2008年から黒字化している。法人税は15%に優遇されている。年商は2015年に2億円を超え、現在は約3億円だが、近い将来に年商5億円を達成させたい方針。
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