中国・アジアの工場進出情報

2017.2.15 Vol.29 No.3
政界人脈
《ASEAN》外相会議の顔ぶれ
フィリピンが議長国として始動

 東南アジア諸国連合(ASEAN)における昨年(2016年)最後の閣僚級会合は、ミャンマーの最大都市ヤンゴンで12月19日に開催された、同国西部ラカイン州のイスラム系少数民族ロヒンギャに対する人権侵害問題を協議する「ASEAN緊急外相会議」だった。そして、今年最初の閣僚級会合は、今年のASEAN議長国フィリピンのリゾート地・ボラカイ島で2月19日から開催予定の「ASEAN非公式外相会議(AMM Retreat)」である。ドゥテルテ政権下で安全保障・外交面で中国への傾斜を強めるフィリピンが、議長国として南シナ海の領有権や「航行の自由」問題での協議をどのように采配するのか注目される。ロヒンギャ問題なども含め、「ASEAN政治安全保障共同体(APSC)」の中核である「外相会議(AMM)」は今年、加盟10カ国間の結束を揺るがしかねないようないくつもの難しい外交課題に直面している。
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