中国・アジアの工場進出情報

2016.9.15 Vol.28 No.16
ビジネスレポート
カンボジア最新事情

 カンボジア政府のカンボジア開発評議会(CDC)によると、2016年上半期(1月〜6月)の日本企業のカンボジア投資でCDCが投資適格事業(QIP)として認可した新規事業総額は2億5,972万ドルと前年同期比の10倍強で上半期認可額として過去最高を記録した。経済発展しているタイとベトナムに挟まれたカンボジアのロケーションは部品調達などの面でも有利であり、「チャイナプラスワン」や「タイプラスワン」としての投資も増えている。首都プノンペンでは最近、カンボジアに初めて来た日本人ビジネスマンが高層ビルの林立、建設ラッシュの現状を見て驚嘆していた。2011年以来、年に約7%の経済成長が続くカンボジアには日本人が3,000人近く住むようになり、カンボジア初のショッピングモールとして床面積10万平方メートルの「イオンモールプノンペン」がプノンペンのパサック川沿いに2014年春にオープンし年1,500万人を集客したイオン・カンボジア社ではプノンペンから10キロほど北部で開発中のニュータウン「ポンピアシティ」に2つめのモールを2018年夏オープンを目指し建設を開始した。初の日本人学校も2015年4月に開校、日本人保育園もできたなどカンボジアは近年、日本人が住みやすい国になった。カンボジア日本人商工会の会員数は年現在223社、正会員172社だが、2009年に45社だった正会員数はその後の7年間で約5倍増。今月(9月)からANAが成田・プノンペン間では初の日々の直行便運航も開始した。
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