中国・アジアの工場進出情報

2016.9.15 Vol.28 No.16
産業アナライズ<自動車>
インド製マルチスズキ車が日本へ
生産国を論じるのはもはや無意味だ

 スズキの新しいハッチバック(HB)車、バレーノが日本で今春に発売された。インドのマルチスズキがマネサール工場で生産するモデルであり、日本をはじめ欧州、中近東など世界各国へ輸出される。インド国内向けは1200ccガソリンエンジンと1300ccディーゼルエンジンが搭載されるが、日本や欧州への輸出車には最新の1000cc3気筒ガソリンターボエンジンが搭載される。いまのところこのターボエンジンは日本で組み立てられてインドに完成エンジンとして出荷される。また、インドでは入手が難しい超高張力綱やAT(オートマチック・トランスミッション)も日本から運ばれる。しかし、これら以外はほぼインド国内での調達である。ついにインドから日本へ日本ブランドの完成車が本格輸出されるようになったのである。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved