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ビジネスレポート |
ミャンマーで最もフロンティアの「アラカン」最新事情 |
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バングラデシュに近いミャンマー西部のラカイン(Rakhine)州(旧アラカン=Arakan)各地を見てきた。反政府武装勢力の1つであるアラカン・アーミィー(AA)と政府軍の戦闘が続いており最近も多くの死者を出しているチャウトーにも行った。ラカイン州は地元アラカン人の発音では「ラ」カイン州だが、一般には「ラ」を「ヤ」と発音しヤカイン州と言う。今回、通訳をお願いしてヤンゴンから同行してもらったヤンゴン出身のミャンマー人はアラカンで普通に話される言葉がほとんど理解できない。アラカンのチャウピューから州都シットウエー間は単発機で30分ほどだが、この両所でさえ、同じアラカン人が理解できないほどに異なる方言で生活しており、ミャンマー語が共通語。今回の記事は「ラカイン」でなく主に「アラカン」として書くが、現在のアラカンの人口は200万強だが、他に「不法移民」のレッテルを貼られた無権利状態のイスラム教徒が自称「ロヒンギャ」として100万人もいる。アラカン人は優秀で、中国で最強の商売人と言われる浙江省の温州人に似て、商売上手から他民族の嫉妬を買うことも多いが、結束力が強い。2014年末からアラカンのオフショアで採取する天然ガスを中国内陸部までパイプライン輸出を開始したなど、アラカンは鉱物、海産物など天然資源を始め、観光、人的な資源に恵まれているものの、インフラ開発がミャンマーでも特に遅れている最貧州。中国一色のアラカン投資の現状に日本や米国の投資を期待する声をあちこちで聞いた。以下はその報告。 |
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