中国・アジアの工場進出情報
2016.7.15 Vol.28 No.13
産業アナライズ<自動車>
燃費規制はどこまで進むか
中国、インド、ASEANのこれから
米国に始まり日本と欧州に広がった CAFE(企業別平均燃費=コーポレート・アベレージ・フューエル・エフィシェンシー)がアジアに飛び火した。韓国はことしからフェーズ2規制に入り、自動車メーカーごとに義務化する平均燃費とCO
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(二酸化炭素)排出についての基準が厳しくなった。インドは昨年、初めての乗用車燃費規制の導入とともにCAFE適用に踏み切った。2020年にはこの規制が第2段階へと進む。台湾は12年に個別車両ごとの燃費規制を導入していたが、来年からはいよいよCAFEが導入される。いずれアセアンを含むアジア各国でCAFEが導入されるだろう。海外の自動車メーカーは「旧式だけど値段が安い」というモデルは販売できなくなる。自国への技術移転の意味もあり、日欧米という「規制先進地域」で販売されている最新モデルを徐々に導入させることを各国が意図している。理想は「世界統一基準」の設定であり、どの地域でも環境負荷ができるだけ小さいクルマを販売することが望ましい。そのために必要な技術は自動車技術先進国が提供するしかない。その意味では、日本に対するアジアの期待は非常に大きい。
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