中国・アジアの工場進出情報

2016.7.1 Vol.28 No.12
産業アナライズ<自動車>
性能アップした中国製EV
新エネ車500万台は実現圏内

 中国でEV(電気自動車)ビジネスは軌道に乗るか……現在、中国政府が新エネルギー車として認定しているのはEVとPHEV=プラグイン・ハイブリッド車である。2020年までにこの新エネ車の普及台数を累計500万台にするという計画を政府は進めており、販売モデル数は増加の一途にある。北京や上海、広州といった大都市では街中でEVを見かけるようになってきた。5年ほど前、初めて中国独立系(非国営)自動車メーカー製の小型EVに試乗したときは、加速・減速に荒削りな印象を受けたが、最新のEVはかなり洗練されてきた。日本製EVのように緻密な電力制御を行うのではなく、そこそこの制御でうまく走らせているという印象を受けた。「乗り味」は通常のガソリンエンジン車とほとんど変わらず、逆に電動モーターならではの力強い「走り出し」が魅力に感じられるようになった。筆者が試乗した数台は、短距離走行なら「これで十分」と思える仕上がりである。500万台はけして不可能な数字ではない。
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