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ビジネスレポート |
外国で仕事する自覚に欠如する最近の日本からのタイ工場投資
バンコクでThai Asca Planning 細野文彬代表に聞く |
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細野文彬(ほその・ふみよし)氏は京都工芸繊維大学で電気工学を専攻後、オンキョーが当時の自宅から歩いて通えるほどの近所(大阪府寝屋川市)である点を気にいって入社、27年間務めた。オンキョーに入社した当初はオーディオ製品の設計を担当したが、品質管理、営業技術担当を経て米国法人を立ち上げるためにシカゴに駐在した。米国勤務後、マレーシア工場(クアラルンプール近郊)で生産管理を担当した。50歳で独立した細野氏は退職金を持って第1次投資ブームにあった軍事政権下のミャンマーに乗り込んだ。当時のミャンマーで起業コンサルタントは珍しがられ顧問先も増えて大臣との会見を顧客に設定するなどしばらくは活躍できたが、軍事政権下の経済はいつまで待っても進展せず外資のミャンマー投資が急速に萎んで仕事が無くなった。そこでタイに移って、アルミダイカスト、靴下製造、LED電子部品、下着製造という4社の日系タイ法人で、初代社長を含む形で工場立ち上げを担当した。それぞれのプロジェクトが一段落した時点で自らの会社であるThai Asca Planning Co., Ltd. (タイ・アスカ企画)を2007年1月8日に立ち上げ現在も起業コンサルタントとして活動している。島国である日本から海外へ進出するときに、日本人が遭遇する“異文化ショック”を和らげるために、「異文化マネージメント」の必要性を感じ、自らの経験に即したセミナーの講師役をかってでている。その傍らバンコクで結成されたバンコク・ロングステイ日本人倶楽部の世話役代表を7年間務め、バンコク中小企業交流会の2代目代表を現在も務めている。 |
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