中国・アジアの工場進出情報

2016.6.1 Vol.28 No.10
バンコクレポート
タイ、20年後にLNG輸入量が10倍に
発電所や石油化学の「脱タイ」が加速か

 タイの液化天然ガス(LNG)輸入が急増する見通しだ。タイは海底ガス田で天然ガスを自給しているが、国内消費に生産が追い付かず、現在も約3割をミャンマーから輸入している。タイ国内の天然ガスはいずれ枯渇する見通し。一方、国内消費は今後も増加すると予想されており、タイにおける天然ガスの需給ギャップが拡大する恐れがある。タイは発電所の約7割が天然ガスを燃料にしており、石油化学なども原料を天然ガスに頼っている。天然ガス不足とLNG輸入の急増は、経済発展のリスク要因になるかもしれない。
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