中国・アジアの工場進出情報

2016.4.1 Vol.28 No.6
ビジネスレポート
侮れない中国企業のタイ参入

 タイ政府の外国投資の受け入れ機関であるBOI(投資委員会)ではタイ全国77県(バンコク都を含む)を3ゾーンに分け、税制優遇などの投資恩典を与える制度を2014年末まで続けたゾーニング制度では一部の県しか経済発展できないなどとして、2015年年初から同制度を廃止したことに伴って、2014年は駆け込み申請が多かった。その結果、タイへのBOIを通じる外国投資は2014年に比較して2015年の投資申請総額が10分の1に下落した。その内訳では2015年の投資申請額も前年比10分の1になった日本が外資で1位を続けたが、中国が4位に上昇している。かつてタイ投資では下位だった中国だが、シンガポール経由、香港経由でタイに進出している中国企業も多いことから、中国はすでに日本のタイ投資に肉薄する国になっている。
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