中国・アジアの工場進出情報

2016.4.1 Vol.28 No.6
ビジネスレポート
アユタヤ工場で「次のステップを考える」タイサンコー

 タイの古都アユタヤで2012年に量産を開始したタイサンコーの日本の親会社は東証2部上場のサンコー(本社長野県塩尻市広丘野村959)。同社唯一の海外子会社がタイサンコー。アユタヤのロジャナ工業団地内に新築した工場で機械も据え付けたばかりの2011年9月、半世紀ぶりという大洪水に襲われ、同社工場も浸水、機械は全滅した。そんな試練から立ち上がったタイサンコーでは、操業開始5年半にあたる現在、「売上高(2014年のタイサンコー年商は約3億バーツ)は順調に伸びており、工場操業当初に立てた5カ年計画の目標に近づいている。そこで今年は拡大よりも横這いの落ち着いた事業を進める内部固めの年にしたい。そしてこの工場をベースとした次のステップを考える」と、タイサンコーの現社長で本社では管理本部長兼海外担当の取締役を兼務している平出順一(ひらいで・じゅんいち)氏。タイ工場を立ち上げた最初の1人で現在は工場長の鈴木和彦(すずき・かずひこ)氏とともに、これまでの苦労と現在の経営テーマなどについてアユタヤの工場で伺った。
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