中国・アジアの工場進出情報
2016.3.15 Vol.28 No.5
政界人脈
《ASEAN》加盟10カ国の外相
試される安全保障問題での結束
2016年の東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国であるラオスの首都ビエンチャンで2月26−27日、「ASEAN非公式外相会議(AMM Retreat)」が開かれ、加盟10カ国の外相は南シナ海情勢について、名指しは避けながらも中国による軍事拠点化を念頭にした「深刻な懸念」を表明する議長声明を発表した。2月中旬の「米ASEAN首脳会議」で合意した南シナ海の「航行の自由」の重要性も同声明は再確認している。ASEAN加盟国は近年、経済依存を深める中国への思惑の違いから南シナ海情勢をめぐって結束が乱れる状況が続いていたが、今回の外相会議では対中けん制のトーンを強めた格好である。「ASEAN政治安全保障共同体(APSC)」の中核である「外相会議(AMM:ASEAN Ministerial Meeting)」が今後、東南アジア地域の安全保障問題で相互の結束をさらに強めることができるのか注目される。
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