中国・アジアの工場進出情報

2016.3.1 Vol.28 No.4
ビジネスレポート
ラオス・ターケークの2つのSEZ(経済特区)訪問記

 タイ、カンボジア、ミャンマー、ベトナム、中国・雲南省という大メコン圏(=GMS=Greater Mekong Subregion)すべての国に隣接する内陸国がラオス。中国を源流とするメコン河の流れの約半分がラオスを流れている。周辺国との間を流れるこのメコン河にこれまでに5つの橋(内4橋は国際橋)が架かったが、AEC(ASEAN経済共同体)スタートに伴って、かつてインドシナの秘境、閉ざされた国(Land Locked Country)とされてきたラオスが大メコン圏の中心国(Land Linked Country)に変貌しつつある。これまで日本企業のラオスへの投資先としては首都ビエンチャン近郊、2006年12月20日に日本の援助で開通した「第2メコン友好橋」(東西経済回廊の一部)に沿ったサワンナケート(ニコンなどが進出)、日本の中小企業専用SEZができた南部のパクセが知られているが、2011年11月にタイのナコンパノム県とラオスのカムムアン県ターケーク間に完成した「第3メコン友好橋」のラオス側出口にあるSEZについてはほとんど報道されていない。そこで、このほどターケークにある2つのSEZを訪問してきた。
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