明電舎グループが100%出資するタイの現地法人が明電エレクトリックタイランド。日本の親会社である明電舎は2017年に創業120周年を迎える名門の老舗企業で、本社は東京都品川区大崎の「Think Park Tower」にある。明電舎のタイへの進出は1966年でタイ明電舎(THAI MEIDENSHA)として、各種工事、技術コンサルティング、アフターサービス、輸出入業務などを行ってきた。そして1995年にタイの古都アユタヤにあるバンパイン工業団地内に配電盤製造部門として自社工場を完成させたが1998年3月にタイ明電舎の工場部門が分離独立する形で現在の明電エレクトリックタイランドが誕生した。現在、このタイ工場の生産の約7割を占めるのが配電盤で残る3割が無人搬送車AGV(オートメイッティド・ガイデッド・ビークル)。2年前に明電エレクトリックタイランド社長に就任した竹原孝二社長は「(タイの自動車不況が長引いているなどで)2016年度から17年度にかけてはタイ工場にとって我慢の年」と言う一方で同期間に現在比の倍近い生産を見込んでいるという。そのビジネス状況について竹原社長に聞いた。