中国・アジアの工場進出情報

2016.2.1 Vol.28 No.2
バンコクレポート
タイ企業の海外投資が正念場、一部で撤退も
タイ石油がベトナム、ミャンマー、インドネシア投資を延期

 タイ企業の海外投資が正念場を迎えている。素材大手サイアム・セメント・グループ(SCG)はベトナム南部に大型石油化学コンビナートを計画中だが、カタール国営石油が撤退。タイ石油(PTT)は原油価格の大幅下落を受け、ミャンマー、インドネシア、ベトナムで計画している石油精製プラントの最終判断を2017年に延期した。また世界最大のツナ缶メーカー、タイ・ユニオン・グループ(TU)は、米大手買収が米司法省から独占禁止法に抵触する可能性があると指摘された。タイ企業が世界景気後退の波にもまれている。
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