中国・アジアの工場進出情報

2015.11.15 Vol.27 No.20
産業アナライズ<化学>
アジアのパラキシレン需給
当面はバランス維持も中長期的にはタイト化

 ポリエステル製品の出発原料であるPX(パラキシレン)のアジア需要が7%ほど増加し、2015年で3,000万トン台に乗る見通しだ。昨年、アジアで合計700万トン近い新規PXプラントが立ち上がったため、当面は能力過剰が継続すると予想されていたが、火災事故や経営破綻による設備停止があり、後続の新増設計画も限定的なことから、需要の増加を背景にバランスは改善に向かうとみられる。ただ、足元は原油価格の下落や中国・インドにおける新プラントの稼働状況などが懸念材料となっており、短期的なマーケットは今後の動向に左右されることになりそうだ。
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は鰹d化学工業通信社に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved