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ビジネスレポート |
「東西回廊」より重要になった「南部回廊」 |
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AEC(ASEN経済共同体)スタートが迫る中、ASEAN大陸部の陸送インフラ整備がさらに重要視されているが、新たな動きに現地で出くわした。カンボジアとベトナム間の国道の途中を遮ってきたカンボジアのカンダール州とプレイベン州間のネアックルン(Neak Luong)町の前を流れるメコン河に2015年4月6日、日本の無償資金援助で建設を進めた橋が「つばさ橋」と命名されて完成した。去る8月、AECへの経済効果にも期待されるこの新橋の見学に出掛けてみたのだが、訪問したのが午前中だったからかも知れないが通行するトラックは極めて少なく、車で橋の往復中にすれ違ったトラックはタンクローリー車1台だけだった。開通後4カ月以上も過ぎているのに、橋の上で若い男女が車や2輪を停めてピクニックを楽しんでいたが、そのすぐ横で地元の警官たちも仲間で談笑して橋の上の違法駐車など無視するのんびりムード。数人の僧侶が話しながら歩いて橋を渡っていた。一方でラオスとタイを結ぶメコン河に架かる「第1友好橋」は素人目にも補修が必要な状態になっているが、日本の援助で2006年12月に途切れていた「東西回廊」を陸続きにしたラオスとタイ間の「第2メコン友好橋」でも補修を訴える日系の国際トラック輸送会社に出会った。有料のフェリー渡しに代わるカンボジアの「つばさ橋」は一切無料だが将来必ず必要となる補修費はどうやって捻出するのかも気になる。 |
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