中国・アジアの工場進出情報

2015.7.15 Vol.27 No.13
ビジネスレポート
円安がタイ経済不況をカバー
日本企業50社の機械工具販売のボリパット社

 50社を超える日本企業の機械工具などの代理店、総代理店をしているボリパット・マーケティング社(萬利両合公司、BORIPHAT MARKETING LTD)をかなり久しぶりに取材した。「2009年からの円高では、利益が消えてしまう時代が長く続きましたが、この数年の円安は大変助かっています。しかしタイの景気が数割落ちていることから当社の販売も減り、円安メリットを帳消しにされているのが現状です。(タイでは昨年5月のクーデターでスタートした暫定政権が2年目に入っているが)さらに今後2年間はタイ経済が低迷するとみています」と同社オーナー創業社長の息子で営業マネージャーを務めるタヌット氏。「タイでの当社が輸入している日本製品の最終販売先は自動車関連と電気機器関連向けなどが半々だと見ています。しかしどの分野向けを増やそうといった目標はなく、これまで扱ってきているのと同様の機械関連の機器であれば、さらに取扱う日本製品を増やして売上高につなぎたいです」とチャレム社長とタヌット氏は口を合わせて説明した。
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