中国・アジアの工場進出情報

2015.6.15 Vol.27 No.11
ビジネスレポート
売上倍増続けるタイ唯一の航空機部品メーカー

 タイ企業として唯一の航空機部品メーカーである華人系企業であるCCSグループは25年ほど前にゼロから始めた創業時代、タイに進出して工場拡張を開始していたミネベアの工場内で使われる付帯設備をたまたま受注できたことをバネとして成長した。ミネベアの新工場で必要な工場内の棚、検査机、部品箱といった膨大な設備について、当時は建設関係の板金溶接をしていたブーンジャラーン社長(CCSグループ創業者で現在はグループのオーナー社長)は、ミネベアから出される大量の図面を日本人の技術指導を受けながらこなしていった。そのうちにミネベアのタイ人スタッフと仲良くなったブーンジャラーン社長は治具など、金属加工も請けるようになったが、最初はブローカーを通じて加工出来るところへ下請けに出したが、自社に機械を設備して自ら金属加工を開始、次第にその加工での精密度を高めていった。
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