中国・アジアの工場進出情報

2015.6.1 Vol.27 No.10
ビジネスレポート
タイで企業犯罪防止サービスを売るミューコム
自社でもタイ人全社員17人の内で16人を解雇

 日本食レストラン経営なども含むと1万件近い日系企業がタイに進出しているが、社内データの競争会社への持ち出しといったコンピュータを介在する企業犯罪が増加している。従業員が就業中に会社のコンピュータを使っての交流サイト(SNS)や賭博、転職サイトの閲覧といった仕事以外の利用で会社のネットワークをウイルスで汚染させるケースも多い。IT(情報技術)セキュリティ専門としては唯一の在タイ日系企業であるミューコム(MIWCOM、菰田知宏社長)の違法ソフト対策については以前紹介したが、今回は「勤務時間中は会社のコンピュータで遊ばせない」サービスを売るミューコムの社内で起きた就業規則違反に伴うほぼ全員の従業員解雇の経緯、6月からバンコクの本社スペースを倍にして顧客向けに開始するITセキュリティの実験ラボ新設の狙い、9月の新会社「スカイロケット・カンパニー」設立の背景などを紹介したい。
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