|
ビジネスレポート |
AEC(ASEN経済共同体)で起きる労働力をめぐる摩擦 |
|
タイは2014年5月22日に発生したクーデターから1年が過ぎた。このクーデターの2日前(5月20日)に発令された戒厳令が去る4月1日、ほぼ10カ月ぶりに解除された代わりに暫定憲法44条を発動してプラユット暫定首相にクーデターと変わらない強権が与えられたが、首相が独裁色を強めていることに軍内部にも反発する勢力があるとタイ人有識者が解説してくれた。タイのGDP(国内総生産)は1人当たり約5,000ドル。シンガポールとブルネイが1人当たりGDPで日本より高いことを例外とすればASEANではタイが最も発展している。地理的にタイが中心となるASEAN(東南アジア諸国連合)市場を統合するAEC(ASEAN経済共同体)が2015年12月末にスタートさせ、ASEANのヒト、モノ、サービスの自由化を進めるが、この動きを減速させる問題になりそうなのが、労働力の移動だ。 |
|
|