中国・アジアの工場進出情報
2015.3.1 Vol.27 No.4
産業アナライズ<自動車>
中国「新エネルギー車」の行方・前編
今後5年間で累計270万台の市場
中国政府が2012年に発表した「省エネルギーおよび新エネルギー自動車発展計画」には、2020年に乗用車の平均燃費を走行100km当たり5ℓ、日本式の表記では10km/ℓにするという目標が盛り込まれている。現在、中国地場自動車メーカーが出荷している乗用車の平均燃費は8ℓ/100km程度であり、今後5年間で20~25%の燃費改善が求められている。昨年10月には、2016年から始まる第4段階燃費基準について「目標を達成できなかった企業の生産設備拡張を認めない」などの罰則を講じることを明らかにした。米国同様に中国は企業別平均燃費(CAFE=コーポレート・アベレージ・フューエル・エコノミー)という物差しであり、1モデルごとの排ガス認定値に年間販売累計台数を掛け、その総和の平均でCAFE値が決まる。そのためEV(電気自動車)やPHEV(プラグイン・ハイブリッド電気自動車)など、排出ゼロにカウントされる「新エネルギー車」を持つことがCAFE罰則を回避するうえで重要になる。今後、新エネ車の普及はどのように進むだろうか。また、既存のガソリン/ディーゼルエンジンの改良はどこまで進むだろうか。2回にわたって検証する。
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