中国・アジアの工場進出情報

2015.2.1 Vol.27 No.2
産業アナライズ<環境>
COP20、市場メカニズム交渉で大幅前進できず
日本は二国間クレジット制度で途上国支援推進/
12カ国と準備

 2014年12月1〜14日までペルー・リマで開催されたCOP20(国連気候変動枠組条約第20回締約国会議)は、「ダーバン・プラットフォーム特別作業部会」(ADP)や補助機関会合による交渉、閣僚間協議を経て2020年以降の枠組みに向け各国が提出するINDC(貢献草案)などが決定された。今回の論点は2015年合意(COP21目標)の要素検討や貢献草案の事前情報の特定、実施方策についての議論となっていたが、結果として明確な成果を出すことができなかった。その中で日本は、新たな市場メカニズムへの取り組みとして展開しているJCM(二国間クレジット制度)の認知向上に向けサイドイベントを開催。カンボジアやラオス、インドネシアなど署名国12カ国との会合を通じ共同声明を発表した。世界1、2位に占めるCO2排出国の米国・中国による自主排出削減目標公表などを受け、暫定値しか示していない日本のプレゼンスは低下傾向にある。JCMを通じGHG(温室効果ガス)排出量削減に向けた貢献度を高め、プレゼンス強化につなげたい考えだ。
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