中国・アジアの工場進出情報

2015.1.1・15 Vol.27 No.1
FOCUS
【インドネシア】
FDIは前年並み維持、燃料補助費の削減など不安要素も

 インドネシアの2014年のGDP成長率は5.1%程度に落ち込みそうだ。世界銀行は2015年も5.2%程度と予想している。理由は電気料金の値上げ、燃料費補助の削減、人件費の高騰といった要因がFDIにマイナスの影響を与えるというもの。2014年のFDIは前年並みという高い水準を維持したが、成長を達成するためには前年並みでは不足であることは自明である。同国の内需は自動車販売台数が示すように巨大であるが、貿易収支の悪化が示すように今後は輸出型企業の育成と誘致が求められていくことになる。すでに日系完成車メーカーがローコストグリーンカー(LCGC)の輸出を開始するなどその先鞭をつけているように、日本企業の役割は今後も大きくなると予想される。
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