中国・アジアの工場進出情報

2014.12.1 Vol.26 No.21
安積敏政のアジア経営戦略講座
=第40回= アジアのロジスティクス市場参入の課題と展望

長期低落傾向の国内貨物輸送量
 日本経済の長期にわたる低迷の中で、国内陸運市場は頭打ち状況からマイナス成長と落ち込んでいる。図1は、1990年から2013年の24年間にわたる国内貨物総輸送量の推移を示している。1991年の69.2億トンをピークに、それ以降、景気低迷が続く中で長期低落傾向にあったが、2009年には、とうとう40数年振りに50億トンを切るという結果となった。一方では、年々減少する輸送量の中で、逆にトラック事業者数は規制緩和以降、増加を続け、ピーク年の2007年には6万3,000業者となった。この結果、競争が激化すると同時に運賃水準の下降も顕著になった。また、JR貨物輸送量はバブル経済崩壊前年の1990年度5,840万トンが2014年度2,999万トンへ半減している。
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