中国・アジアの工場進出情報
2014.11.15 Vol.26 No.20
産業アナライズ<環境>
「今世紀末GHG排出ゼロ」達成はアジアがカギ
エネルギー消費の6割がアジア/
中印の低成長・改革で42億t抑制
IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)が2014年11月2日に公表した第5次統合報告書は、2050年にGHG(温室効果ガス)の排出を2010年比40〜70%削減し、21世紀末までにゼロにする必要があると指摘した。日本も含め先進国のCO
2
排出量が実質減少していない上、アジアを中心とした新興国の経済発展に伴い全体的に排出量は増加傾向にある。とくにエネルギー分野の消費増加の中心は世界全体の6割を占めるアジア地域で、なかでも中国・インドはアジアの74%、全体でも46%を占めている。そのため両国を中心にアジアでの省エネルギー・低炭素化技術の導入促進・普及が進まなければ、IPCCの指摘する事態は避けられないだろう。両国が低成長下での改革を成功させれば2040年に42億tのCO
2
排出が抑制できるとの試算もあり、経済成長と環境のバランスをどう取るかが課題だ。
⇒
全文(PDFファイル)
⇒
全文(HTMLファイル:図表含まず)
掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権は
鰹d化学工業通信社
に帰属します。
(C)The Heavy & Chemical Industries News Agency, all rights reserved