中国・アジアの工場進出情報

2014.11.1 Vol.26 No.19
FOCUS <ミャンマー投資、いよいよ本格化>
ミャンマー投資、いよいよ本格化
SEZ・法整備など受け入れ態勢着々、日本厚遇姿勢も

 昨年来より“市場調査”“とりあえず事務所設置”が多かったミャンマーへの日系企業の動きが、事業化・具現化に向けた潮目に変わりつつある。2014年8月7日に日本・ミャンマー投資協定が発効し、MIC(ミャンマー投資委員会)では200分野あった外資規制を半減、時間を要していた投資申請手続きについても増員とサービス拡充により大幅に短縮されようとしている。10月1日には改正SEZ(経済特別区)法に基づき行政通達が公表され、ティラワSEZへの投資申請手続きの詳細が明らかになった。そのティラワについても日本・ミャンマーの官民で推進している工業団地の入居希望が相次ぎ、第2期工事にも着手した。ミャンマー側も日本からの投資に期待を寄せており、10月にミャンマー中央銀行が公布した外国銀行9行のうち3行が日本の銀行だったことは、現地でも大きく報じられるほどの厚遇といえる。現状で日本からの投資規模は上位10カ国からはずれているが、これらを背景に1〜2年内でのランクインは必至だろう。
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