中国・アジアの工場進出情報
2014.10.15 Vol.26 No.18
産業アナライズ<新エネルギー>
中国太陽光発電企業、生産・出荷増も上期業績明暗分かれる
インリーは出荷好調も赤字続く/
日本市場減速・反ダンピング影響懸念
世界の太陽光発電市場をけん引する中国メーカーの2014年上期業績が出揃った。シリコンやセル、モジュール輸出実績は前年実績を上回り(2014年10月1日号既報)、各社業績もおおむね収益改善が進んでいる。一方、世界トップを走っていたインリーグリーンの赤字脱却が思うほど進まず、ハンファ・ソーラーワンは製品販売価格下落で第2四半期に再赤字となった。2013年から市場規模拡大を支えていた日本市場では、電力会社による再生エネルギーの新規買取中止で今後のプロジェクトへの影響が懸念される上、米国による反ダンピング措置や販売価格低下など不安要素も多い。また各社とも中国国内向け販売比率が高まっているが、日本・欧米に比べ低価格市場で利益確保が難しいことも業績回復遅延の一因だ。通年出荷見通しでは一定規模以上の数量を見込んではいるが、業績面では足踏み状態が続く見通しだ。
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