中国・アジアの工場進出情報

2014.10.1 Vol.26 No.17
安積敏政のアジア経営戦略講座
=第38回= アジアの広告市場参入の課題と展望

伸び悩む国内広告市場
 図1は1990年度から23年にわたる日本の広告費の推移を示している。この広告費の推定範囲は、広告媒体の変化の中で1987年には1985年に遡及して、2007年には2005年に遡及して2度改訂されたため不連続性が生じているが、同一推定範囲の対象年度の中ではひとつのトレンドを示している。日本の総広告費は、2007年度の7兆191億円がピークであったが、2008年度は秋のリーマン・ショックにより6兆6,926億円と急減し、その後3年連続のマイナス成長となった。2013年は景気回復傾向を背景に5兆9,762億円と2年連続で若干増加したものの国内広告市場の構造的な伸び悩みは続く。
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